見ず知らずの相手との行きずりのセックスが、最高に気持ちよくて興奮する理由について考えてみたいと思います。
出会い系サイトを長く使っていると、色んな女性とセックスできる機会が増えます。
そして、出会ったばかりの見ず知らずの相手との行きずりのセックスが、深く愛し合い信頼関係で結ばれた男女のセックスよりも、何倍も濃密で圧倒的な快楽に飲み込まれる、というパターンが実際にあるという事を知るのです。
そんなセックスを経験すると、いったい「男女関係って何なのか」、「セックスって何なのか」と考え込むことになるわけですね。
だって、実際に経験するまでは、普通は誰もそんな事を教えてくれませんよね。
普通は、愛し合って付き合っているカップルのセックスが一番良くて、行きずりのセックスなんて汚らわしいもの、そんな常識が蔓延っているわけです。
でも、実際に、行きずりのセックスが今までの人生で最高のものになった、というような人も結構多くて、そんな体験をした瞬間に一般的な常識なんてぶっ飛んでしまうわけですね。
なぜ、見ず知らずの出会ったばかりの男女がそのようなセックスをすることが可能なのか。
社会学者の宮台真司さんは、そのような現象を「瞬間恋愛」という言葉を使って説明しています。
この「瞬間恋愛」という言葉は、風俗などを多く扱ったルポライター・東ノボルさんが生み出した言葉です。
「瞬間恋愛」とは、行きずりのセックスなのに「深い愛のセックス」ができる、ということなんですね。
宮台さんは、この「瞬間恋愛」という言葉を、主にナンパでの行きずりセックスに対して使っていますが、出会い系サイトでの出会いでもそこまで大差はないと思います。
ナンパなどでのゆきずりのセックスでも互いが深いトランス状態に入って、「フュージョンセックス(fusion sex)」ができる、ということなんです。
フュージョンセックスというのは、上限がなく何回でも射精できるような状態になったり、相手のおしっこを普通に飲めるような感覚になったり、時間の見当識(時間感覚)が狂って、何時間ものセックスが一瞬に感じてしまうほどの濃密さを体感できる、というような状態です。
そのような強烈な体験が、見知らぬ相手とのセックスで生じる理由はいったい何なのか。
それは「委ね(ゆだね)」という要素が大きいようです。
自らの深い部分までを相手に完全に曝け出し、自らの全てを相手に委ね切ったような状態。
お互いが「変性意識状態」なることで可能になる「委ね」の状態が、「瞬間恋愛」を可能にするのですね。
男も女も長く生きてきたからこそ、
という思いが絶対にあるわけです。
そしてそれは今まで現実化したことがないからこそ願望が強くなる。
そのような状態の男女が、奇跡のシンクロで出会い、そして曝け出し合い、委ね合った時「瞬間恋愛」が成り立ち、フュージョンセックスへと発展していくわけです。
見ず知らずの者同士がいきなりセックスするという、「背徳感」みたいな感情も、セックスを濃密にしてくれるとても重要な要素ですよね。
この「瞬間恋愛」という言葉が僕は好きです。
僕はナンパなんてできないヘタレなので(笑)、もっぱら出会い系サイトを使って見ず知らずの人に出会い、そしてセックスをするという「瞬間恋愛」を楽しんでいます。
「瞬間恋愛」という言葉を作った東ノボルさんによると、色んな社会のしがらみを振り払って、自分の気持ちに素直になってみることも時には大切であり、そこで「瞬間恋愛」は生まれるということなんですね。
色んな「社会の制度」の中で生きていると、やっぱり息苦しくなってきます。
その息苦しさから定期的に解放されなければ、僕なんかは本当に窒息しそうになります。
そんな時、制度から自由な瞬間だけの恋愛として、また、何の打算もないその瞬間その瞬間をただ楽しく過ごす恋愛を楽しむことができれば、制度という「日常の檻」から逃れることができます。
大きいか小さいか、自覚しているか無自覚かは別にして、「瞬間恋愛願望」は誰の中にも間違いなくあるものですよね。
もちろん、それは結婚していようが、恋人がいようが。
ナンパできる人はナンパで、できない人は出会い系サイトなどを使って、自分の感情に素直になれる「瞬間恋愛」を楽しんでみてはいかがでしょうか。
人生が楽になるし、とてつもない解放感を味わう事ができるし、人生を何倍も楽しめるようになること間違いなしですよ。
それに「セックスの奥深さ」というものにも触れることができるようになりますしね。